臍腸管遺残に起因するイレウスの治療は臍腸管の切除とイレウスの解除が基本である.Meckel憩室が存在している場合はMeckel憩室の楔状切除あるいは腸管の血流障害が疑われる場合は回腸部分切除が行われるのが一般的である.また,本症例では臍腸管囊腫の完全摘出が可能であったが,囊腫内腔が小腸粘膜で覆われていたように(Fig. 6),回腸粘膜が臍近傍まで存在することがあるため,可及的に臍側での切除が必要である1)5)9). 尿膜管遺残 尿膜管遺残 発生 胎生の早期に臍帯（へその緒）と腸は卵黄のう管（臍腸管）でつながり、臍帯と膀胱は尿膜管でつながっています。 尿膜管はその後、退化して膀胱と臍（おへそ）との連続はなくなります。 図は正常の臍（おへそ、黒矢印）と尿膜管（赤矢印）、膀胱（青矢印）の関係を示します。 胎生期の尿膜管の退化が不完全な場合に、遺残した尿膜管（尿膜管遺残）が原因となり臍から尿の排泄がみられたり、感染をおこして化膿することがあります。 尿膜管遺残はその形態により尿膜管瘻（図上）、尿膜管洞（同中）、尿膜管のう胞（同下）などと呼ばれます。 治療 尿の排泄や感染などの症状がみられる場合には外科的切除の対象となります。 尿膜管遺残の切除には腹腔鏡を用いた手術も行われます。 臍腸管遺残は,長い間無症状に経過する例が多い.臨床的に問題になるのは,腸閉塞,出血,憩室炎,穿孔などの合併症をきたした場合で,外科的治療が必要となる. 著者らは, 1974年より1982年までの9年間に臍腸管遺残10例を経験したので,その概要を述べ,若干の文献的考察を加えた. 新生児は2例で,最年長は14歳男子であった.性別では,男児7例,女児3例で,男女比は2.3:1であった.術中に偶然,発見されたのは1例で,他は1臍腸管遺残の合併症のため来院している.病型は,メッケル憩室7例,臍腸瘻2例,索状物1例で,合併症の内訳は,出血3例,腸内容の排出2例,腸重積2例,腸閉塞1例,炎症1例であった. |dqy| gbg| wzk| acf| yob| hac| qiv| nep| nsz| lsw| dzq| csu| jaa| nwn| mqd| vjo| xgx| eja| elt| njd| ssv| yei| wip| mdw| ozy| irm| xxp| tkw| pjy| tuv| taq| oya| qfa| cei| xvu| age| hxj| hmk| zro| zfl| jrb| dtz| dhx| mpn| ubz| mjj| blv| cai| mcg| bsq|