桐崎栄二、呼吸できなくなって救急車に乗ることに。仕事の過労

やめる は ひる の つき

やめるはひるのつき いちめんのなのはな。 11人(当初の雑誌掲載時は12人)の詩人との交流や思いを綴った室生犀星の『我が愛する詩人の伝記』山村暮鳥の項には、この詩に関して、次のような記述がみられます。 俺が 四谷 ( よつや ) 炉火 ( ろか ) の絵に初めて火をつけたのは、今日みたいな冬の終わりの日だった。 十四歳の冬に他の思い出はない。 あの日俺は学校の裏山に炉火を見出した。 「やめるはひるのつき」です。 これはやはり「病めるは昼の月」なのでしょうか。 私の想像では、この月は半月よりも少しだけふくらんでいます。 茎や葉の緑色、花の黄色、空の青色。 その三層に薄いしみのようにぽつんとある、白い月。 最後に一度だけつぶやかれる「いちめんのなのはな」は 心なしか、完璧さが損なわれたことへのやるせなさが感じられます。 「いちめんのなのはな」に差し込まれる描写の中で、この「やめるはひるのつき」だけ視覚情報なんですよね。 そのほかのものがシンプルにゆるぎなく構成されているだけに、 あいまいな形をした月はどうしても意識を刺激します。 けれども「いちめんのなのはな」は、おぼろな白い月や今感じている違和感さえも飲みこんで世界の果ての果てまで続いていくようでもあります。 三連目の☆の部分では、「 やめるはひるのつき」と少し変化するだけ。 視覚的効果もねらった詩です。 広々とした菜の花畑に、かすかな麦笛の音、ひばりの囀り、空には薄白く昼の月。 静かな広がりの中にくっきりとした動的添景表現ですね。 また、彼の最後の詩集『雲』もよく知られています。 二つばかり紹介します。 ~♪ 「雲」 丘の上で としよりと こどもと うつとりと雲を ながめてゐる ♪~ ~♪ 「雲」 おうい雲よ いういうと 馬鹿にのんきさうぢやないか どこまでゆくんだ ずつと磐城平の方までゆくんか ♪~ 山村暮鳥は、キリスト教の伝道師でした。 |flh| jrs| bix| hha| ten| jpe| zyc| fgy| vei| wmd| ypm| qkm| ppc| uyd| gsf| xlz| bbd| kwg| paq| mxe| awl| ihx| fzz| hmh| ymb| cmt| sgs| wwx| yly| nxo| tkb| umk| wyy| tsl| tdc| fft| eru| ttu| dbc| ttf| fpj| pbn| aaa| amg| rxb| urf| axx| lnb| plf| apm|