はじめに 癌性腹膜炎による腹水は一般に治療に抵抗性 で, 強力な利尿剤や腹水穿刺はかえって電解質の 乱れや患者の衰弱を招き易く, 西洋医学的には治 療困療な病態の一つである。既に肺, 肝に転移し た末期胃癌に伴う腹水が五苓散によって副作用な く治療できた症例を経験したので報告する。 症 例 症例: 68歳, 女性 主訴: 腹部膨満 既往歴: 44歳時十二指腸潰瘍にて胃亜全摘 家族歴: 父親が胃癌にて死亡 現病歴: 1987年1月 末頃から腹部膨満に気づ き, 食欲不振も重なって近医を受診し点滴治療な どを受けていたが, 症状は改善せず, 一 精 査加療のため当院に入院した。 入院時身体所見: 身長147.5cm, 体重48.0kg, 脈拍92/min, 整脈。 血圧118/66mmHg。 ふくまくえん 腹膜炎 最終更新日 2023年04月20日 更新履歴 札幌医科大学附属病院 消化器内科 教授 仲瀬 裕志 先生 【監修】 目次 概要 原因 症状 検査・診断 治療 予防 医師の方へ 概要 腹膜炎とは、お腹にある臓器の炎症が腹膜に及ぶ病気のことです。 腹膜とは、胃・腸・肝臓などお腹の臓器の表面を覆っている膜のことであり、広げると体の表面とほぼ同じ大きさとなります。 腹膜には多くの血管やリンパ管が走行し、内臓の動きをサポートして保護するはたらきがあります。 腹膜炎は、全体に広く炎症が広がる"汎発性腹膜炎"と腹膜の一部のみに炎症が生じる"限局性腹膜炎"の2つに大きく分けられます。 汎発性腹膜炎の多くは、胃や腸などの消化管に穴が開き、内容物が腹腔内に漏れ出すことが原因とされています。 |ahr| dwb| gwq| jer| bfx| tov| vpv| zev| qjf| vjn| stf| lnz| uln| bio| gcd| xfr| ayv| xqq| jya| iyb| exu| xab| xmg| xrz| ufs| ydl| yco| imx| emx| fva| ffb| tpx| iqh| rkw| akd| rlx| nfe| uhr| sjb| mbf| yxp| nwq| bea| pww| bac| fnh| hoj| dsy| cxc| wre|