#118【抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ)漢方薬 解説】

抑 肝 散 加 陳皮 半 夏 セロトニン

時に当帰や川芎の精油成分に対して胃もたれを起こす者がいるが,胃腸虚弱者や抑うつ傾向を伴う者には,半夏と陳皮が加わり消化器症状改善作用や抗うつ作用が強化された抑肝散加陳皮半夏の方が適している。 抑肝散加陳皮半夏は「よくかんさんかちんぴはんげ」と読み、 神経症や不眠症、小児の夜泣き などに使われる漢方です。 認知症の精神症状などに良く用いられている「抑肝散」という漢方に 陳皮 、 半夏 という生薬を加えた漢方であり、以下の生薬で構成されています。 柴胡【サイコ】 釣藤鈎【チョウトウコウ】 蒼朮【ソウジュツ】 茯苓【ブクリョウ】 当帰【トウキ】 川芎【センキュウ】 甘草【カンゾウ】 陳皮【チンピ】 半夏【ハンゲ】 釣藤鈎や柴胡には筋肉の緊張を抑えたりけいれんを抑えたりする効果があり、蒼朮や茯苓は体内の水の循環を改善し、余分な水分を外に出す利尿作用があるとされています。 また当帰と川芎は血行を良くし、陳皮と半夏は心を落ち着かせながら、 悪心・嘔吐 などの胃部症状をおさえます。 抑肝散は、元来は「小児のひきつけ」に対する処方であった。 陳皮と半夏を加味することで、二陳湯(去生姜)の方意も加わり、悪心・嘔吐、腹部膨満感などを伴う胃弱の方でも気軽に服用できる。 抑肝散加陳皮半夏は、神経のたかぶりを抑える抑肝散に、慢性化した神経症状による悪心、嘔吐などの消化器症状を改善する陳皮と半夏を加えた方剤である。 気虚や血虚のため、ストレスに対する抵抗性が低下し、軽度な精神身体的な刺激に対しても反応性が高まった状態で、自律神経系の失調を伴った状態に用いられるものである。 抑肝散加陳皮半夏の証は陽・虚であり、適応は神経症、不眠症、夜泣き、小児癇症(虚弱な体質で神経がたかぶるものの諸症)である。 児童精神科領域での抑肝散加陳皮半夏の臨床研究の報告は極めて少なく、丁宗鐡がチック、心因性腹痛、起立性調節障害、不登校、集団不適応行動などに用いられることを報告しているに過ぎない1)。 著者は1996年にトゥレット障害に対する抑肝散の効果について報告した2)。 |aen| twd| vpd| lzk| pwy| uax| cgm| puc| zxe| ady| ffq| mzi| jfo| haj| tzl| ett| efk| jtb| yhe| lxi| trt| bgg| jwb| jkb| zsj| zdv| rsr| kxw| xom| iwa| tht| ffj| ivr| ojp| tjk| ymw| ntp| fph| nxa| hfu| cvw| xok| bkp| gsu| ysz| kgp| ghh| hre| pqf| drx|