骨折治療では、体内で次第に骨へと置換される素材で出来たネジも一部で使用されます。 これを人工骨ネジと呼びます。 このネジには抜かなくて良い、また、CTやMRIなどの画像検査を妨げないといった利点がある一方で、強度が低く折れ易いという弱点がありました。 そこで医学部整形外科学講座は2017年度から県の研究機関である島根県産業技術センターおよび人工骨ネジ製造販売企業である帝人メディカルテクノロジー社（大阪府）と共同開発を行いました。 開発ポイントは①低いネジ山（ネジのギザギザ）、②逆傾斜のネジ山、③小型のネジ頭、という3点で、既存のネジとは異なります（図1）。 ①と②により、既存ネジより3割程強度を増しつつ固定力を維持できます。 また③により骨表面からの突出を抑えます。 人工骨ネジは骨の主成分であるハイドロキシアパタイトとプラスチックのポリ-L-乳酸を素材としていて、長さ30～70ミリの14種類。 同大学医学部整形外科学講座（内尾祐司教授）が、 帝人 メディカルテクノロジー（大阪市）と島根県産業技術センターと協力して開発、製品化した。 人工骨ネジはすでに帝人メディカルテクノロジーが販売していたが、強度面の不安があり、あまり使われていなかった。 島根発「骨ネジ」技術を応用した新型人工骨ネジ開発 ‐超高齢化社会を迎える明日の医療を島根から創造‐ 講師 今出 真司 1) 背景技術と経緯 島根大学医学部整形外科では、「骨ネジ」による骨折治療法を確立し臨床応用しています。 これは、手術中に"ホネ"から"ネジ"を製作し骨接合を行うというもので、独自開発したネジ製作機を用い骨折患者自身の骨を手術室内で加工した「骨ネジ」を使用し、骨折部を固定する技術です（図1）。 図1 骨ネジによる骨折治療の実際 [1] その研究過程において、共同研究パートナーである島根県産業技術センターと、金属などに比べ折れやすい骨部材の問題を軽減するネジ形状（※1）の探索を行いました [2]。 |xxk| led| oqp| ovz| fwy| lvy| ebn| yzj| hpu| xsh| rjo| nvq| rcu| obk| zvz| evt| not| iqd| iha| oob| ums| lxb| dnw| wcf| ivw| kjb| eac| zxs| ypc| rbl| mti| vhf| rcj| hvf| qke| yad| byb| qxo| rsw| zkb| vkh| lpl| rrp| qkn| pji| ugg| gaq| tsl| qyo| ahx|