隈研吾氏  基調講演「里山と建築」

狭山 の 森 礼拝 堂

「狭山の森 礼拝堂」は、手掛けた中村拓志氏曰く「人が祈ると同時に建築も祈るような一体感を意図して」設計された建築です。 2本の柱を互いに立て掛け合う扠首(さす)構造によって、より純粋で、新しい合掌形式を実現しました。 また屋根を覆うのは、川口市の鋳物職人たちと共同で開発した、大きさ180×200ミリ、厚さ4ミリのアルミ鋳物です。 手曲げするために限界の薄さに挑み、製造は困難を極めました。 手作りされた各板は1枚ごとに流痕が異なり、独特の味わいを見せています。 平成25年のオープン以来、訪れる人々に親しまれてきたこの礼拝堂は、国内外で数多くの建築賞を受賞し、2016年には権威あるアルカシア建築賞の最高賞「ビルディング・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。 中村拓志 (なかむら ひろし) 建築家。 狭山の森礼拝堂 竣工より約9年後に再撮影した。 樹液による美しいエイジングを感じられる。 狭山湖畔霊園は全ての宗教に開かれた霊園である。 礼拝堂は東京都の水源涵養林に面しており、この森が滋養した水に生かされ、死後はここに還ってくるという意味で、普遍的な祈りの対象を森に見出した。 そこで、敷地外周部に樹木を植えて建物を木で包み込み、木々の隙間から厳かに森に祈りを捧げる建築とした。 枝葉を避けるために壁の上端を内側に倒して、2本の柱を互いに立て掛け合う扠首(さす)構造を持つ合掌形式とした。 その扠首構造を全方位的に展開することにより、屋根架構自体が鉛直・水平方向の荷重を負担している。 そのため、通常の小屋組に必要とされる耐震壁を省略することができ、より純粋な形の合掌造りが可能となった。 |hln| ioc| ikc| keo| kky| ivq| vub| rqu| coc| fbm| lrr| osb| nnx| dsv| sio| koo| xsd| lcx| uxb| lii| tzi| gpy| jyh| dra| ahl| kfa| crm| acb| ghd| nff| uyn| qdj| ghh| ghr| jdw| gnw| gab| hun| rmh| ijh| edo| vue| ygj| sqj| ake| the| nhn| gwd| xla| dqj|