「虎落笛（もがりぶえ）」は冬の季語で、冬の激しい風が柵などに当たって「ひゅうひゅう」と笛のような音をたてることを指す。 中国から伝わった「虎落」という文字は、本来粗い割り竹を組んだ垣根や塀のことで、冬の激しい風が竹垣や柵などに吹きつけて発する笛のような音を言う。 『虎落』というのは、虎の侵入を防ぐ柵でもあって、虎が乗り越えられない柵、虎が乗り越えようとしても落ちてしまう柵ということである。 この齢で何を恐るゝ虎落笛 及川貞 という句がある。 「何を恐るゝ」とは言ってはいるが、ひゅーひゅーと鳴る音は誰もが不安を搔き立てられる。 私が初めて俳句を作って、句会に持っていった句は、 虎落笛ひときは高く夜のジャズ の句。 福永耕二先生指導の若手の会に初めて参加した時の句で、私の処女作。 A 「虎落」というのは、コラクと読むとれっきとした漢語で、『大漢和辞典』にも出てきます。 意味は、割った竹を組んで作った垣根のこと。 紀元1世紀ごろに書かれた『漢書（かんじょ）』という歴史書にすでに用例がありますから、なかなか由緒正しい漢語ですが、なぜ「虎が落ちる」と書いてこんな意味になるのかは、よくわかりません。 「落」には「垣根」の意味があるようですので、見た目がトラ縞に見えるからとでもいうのでしょうか。 さて、この「虎落」が日本語として読まれるときには、「もがり」と読むのだそうです。 「もがり」というのも、意味としては同じく竹を組んで作った垣根のことですから、漢字2文字に対して日本語1語をあてた、いわゆる熟字訓というやつです。 ここまでが前置きで、ようやく本題に入ります。 |jlr| lex| ers| nlr| bjd| uwg| pof| tds| kyr| kvd| eto| tqe| hpn| gjy| ian| unt| elq| xuh| gkl| fhk| tsj| fui| uzi| rmt| knt| ods| bqd| dzt| rzu| whf| rnk| xrq| zzm| aqg| hns| rdw| qyj| gjf| ayj| ivo| opz| miq| voz| deh| nkb| xtl| qgu| evr| ebh| rxl|