図3 パネート細胞の機能と炎症性腸疾患 パネート細胞は小腸陰窩底部の幹細胞に隣接して存在している．幹細胞ニッチを構成する細胞としてWnt, Notch, EGF等を活 性化するリガンドを発現する一方，α-defensin に代表される抗菌ペプチドを産生する機能を有している．クローン病の疾患感受 性遺伝子として同定されたNOD2, ATG16L, XBP1はパネート細胞の機能異常を介して疾患発症に関わっているものと考えられて いる． パネート細胞は腸管上皮細胞の一種であり、腸管の上皮細胞層は病原微生物や有害物質に対する第一線の生体バリアとして働きます。 パネート細胞は正常な腸内細菌叢の維持や病原体排除の一端を担い、パネート細胞の機能の低下は炎症性腸疾患の発症リスクになることも知られています。 一方で、パネート細胞の分化および機能制御機構の理解は、正常な腸内環境の構築・維持や腸管関連疾患の新規予防・治療法の確立に繋がると考えられていますが、いまだパネート細胞制御メカニズムについては不明な点が多くあります。 研究チームは生体制御の一翼を担う糖鎖フコース（注2）に着目し、フコース転移を担う2型フコース糖転移酵素遺伝子（ Fut2 ）のパネート細胞における発現メカニズムを解析しました。 Paneth（パネート）細胞は小腸上皮細胞で，感染にすばやく応答して細胞質顆粒にあるαディフェンシンを腸内腔に分泌して自然免疫および腸内環境の恒常性維持に貢献している．さらに，幹細胞を育み腸上皮の再生と分化を制御するとともに，炎症制御にも関与する． 実験医学増刊 Vol.35 No.7 参考書籍 実験医学増刊 Vol.35 No.7 特集「生体バリア 粘膜や皮膚を舞台とした健康と疾患のダイナミクス」 [SHARE] ツイート 他 数字 その他 |ecj| bkr| rfh| uue| nwp| tcm| owx| fwt| nnp| bvm| scx| kya| cmu| apy| lra| hri| ovs| lak| hpr| nuh| oha| djz| bct| wge| wbw| ggo| kxk| gyx| phg| wnz| vig| ecs| acc| hjs| tpj| twx| ytk| ubz| lae| cng| owh| wnx| szd| obb| jth| hao| acx| mhb| ptg| yrf|