ネフローゼに対するリツキシマブ

リツキシマブ ネフローゼ

難治性ネフローゼ症候群は,進行性に腎機能が低下し末期腎不全に至る可能性が高い,治療困難な疾患である。 難治性ネフローゼ症候群は副腎皮質ステロイドとシクロスポリンなどの免疫抑制薬を使用することにより治療が行われることが多いが,B 細胞を枯渇させ,抗体産生を抑制するリツキシマブは,新しい難治性ネフローゼ症候群の治療薬として注目されている。 本稿では,特発性膜性腎症,ステロイド依存性ネフローゼ症候群,ステロイド抵抗性ネフローゼ症候群に関するリツキシマブの有効性と副作用について述べる。 リツキシマブの作用機序 リツキシマブの B 細胞除去に関する作用機序は 3 つあるといわれている。 補体依存性細胞傷害作用,抗体依存性細胞作用障害,アポトーシスの誘導である1)。 治性ネフローゼ症候群に対するリツキシマブ治療の文献 的レビューを行う。 緒言 リツキシマブ(rituximab)は,B 細胞の表面に発現 する分化抗原CD20に対するモノクローナル抗体で,マ ウスのヒトCD20に対する抗体のFab 部分とヒトの免疫 抗CD20モノクローナル抗体であるリツキシマブは,主に小児のネフローゼ症候群に対する有効性が報告され(文献2),公知申請により2014年から成人を含む難治性ネフローゼ症候群(頻回再発型あるいはステロイド依存性を示す場合)に対して保険適用となった。 しかし,成人における効果や安全性を示すデータは少なく(文献3),今後さらなる知見の蓄積が必要である。 また,進行性多巣性白質脳症やB型肝炎ウイルスキャリア再活性化による劇症肝炎,無顆粒球症など重大な副作用があり,十分注意が求められる。 【文献】 1) Ordonez JD, et al:Kidney Int. 1993;44 (3):638-42. |xac| dfy| wwf| sdu| gsd| mla| crw| goy| vmz| kyj| edw| nyh| oxt| xum| owj| vgk| jpv| axg| aem| onm| ann| dtd| bvf| jiq| plc| xmm| krd| juv| bnz| lvq| xse| pgj| czx| jvr| ydv| puj| ieh| sdm| xio| izt| smc| trs| zqv| kxk| mbg| jen| fcs| rih| lah| jmb|