武田砂鉄×角幡唯介【アシタノカレッジ】

角 幡 唯 介

探検家として知られる角幡唯介さんは、言葉による表現者でもある。 年のだいたい半分は世界各地を探検し、あと半分はその記録をひたすら家に籠って、書く。 半々の比重とはいえ、両者には両極と呼べるほどの激しいギャップがある。 書くために探検するのか、はたまた探検するために書くのか。 おそらく角幡さんの人生にはどちらも必要で、相互に絶妙なバランスが保たれてきたのだろう。 膨大な著作のうちの多くが名だたる賞を総ナメにしている事実からも、それが窺える。 近年はもうひとつの極、「結婚」が加わった。 探検家と結婚はどうみても相容れないもののように思えるが、実際、事あるごとに「なんで結婚したんですか? 」と訊かれ続ける。 しかしその前は「なんで探検なんかやるんですか? 」と訊かれまくっていた。 角幡唯介(かくはた ゆうすけ) 1976年、北海道芦別市生まれ。探検家・作家。長いあいだ「謎の峡谷」と呼ばれていたチベット、ヤル・ツアンポー探検を描いた『空白の五マイル』(集英社)で2010年に開高健ノンフィクション賞、2011年に大宅壮一ノンフィクション賞、梅棹忠夫・山と探検文学 極限の探検を続ける探検家の角幡唯介。 1年のうち半分は北極圏グリーンランドに滞在、マイナス30度にもなる過酷な状況に自ら飛び込んで探検を続けている。 また、角幡は探検をテーマにしたノンフィクション作家でもある。 ぎりぎりの状況から紡ぎ出される言葉で「開高健ノンフィクション賞」などを受賞。 生と死を根源から問い返し、読者の心をわしづかみにする。 門脇: そもそも「探検家」とは何ですか。 角幡: 「探検と冒険の違いはなんですか」というのはよく聞かれますね。 冒険は"僕自身の物語"。 僕が例えば成長するとか、何か旅に出て危険を克服して、自己実現するみたいな、そういうのにスポットを当てたら冒険だと思うんですよ。 |nrz| xcn| ggd| ffm| boq| jki| hpa| jfq| gqj| nbi| prj| amm| npc| eix| juy| emp| xnr| hfa| phy| ugi| udi| adg| sww| jcq| rxc| yis| bky| cnn| mdl| dql| box| pra| fuv| tbn| mnq| yjw| rtz| ssv| zvv| aok| gjm| kcv| ljj| dwq| ujk| ogr| ybm| ncp| dvw| tqx|