詩吟 「酒を勧む」 于 武陵

勧 酒

于武陵(ウブリョウ)の漢詩「勧酒」を日本語に訳した作家は井伏鱒二で、訳詩は『厄除け詩集』に載っています。 また、以下の資料に于武陵の漢詩「勧酒」と井伏鱒二の訳詩の記載があります。 〇『漢詩鑑賞事典』 石川忠久/編 講談社 2009年 〇『唐詩選』 奥平卓/著 PHP研究所 1987年 〇『壺中天酔歩』 沓掛良彦/著 大修館書店 2002年 〇『中国の古典文学 5』 さ・え・ら書房 1979年 〇『唐詩百人一首』 瀧口房州/撰 創英社 2012年 〇『日本の詩歌 28』 中央公論社 1979年 〇『井伏鱒二全詩集』 井伏鱒二/作 岩波書店 2004年 〇『画本厄除け詩集』 井伏鱒二/著 金井田英津子/画 長崎出版 2012年 勧酒 于武陵 勸君金屈卮 滿酌不須辭 花發多風雨 人生足別離 酒(さけ)を勧(すす)む 于武陵(うぶりょう) 君に勧(すす)む金屈卮(きんくつし) 満酌(まんしゃく) 辞(じ)するを須(もち)いず 花発(ひら)けば風雨(ふうう)多(おお)し 人生(じんせい) 別離(べつり)足(た)る 現代語訳 さあ私の酒を飲んでくれ。 杯いっぱいに注いだこの酒を。 遠慮は無しだ。 花が開けばたちまち嵐で吹き散らされてしまう。 人生、どっちを向いても別ればかりだ。 語句 金屈卮 曲がった柄のついた金属製の杯。 満酌 杯いっぱいに酒を注いだ状態。 足る とても多い。 ~だらけだ。 解説 君に勧む更に尽くせ一杯の酒 西のかた陽関をづれば故人無からん 『送元二使安西』の現代語訳 送別の地この渭城で朝雨が降り、通りの土ぼこりを洗ってくれた 旅籠の周囲に植えられた柳は朝の雨に洗われて緑色が美しい さあ君よもう一杯杯を傾けてくれ 西の果て陽関を出れば知る人もいなくなるのだから 『送元二使安西』の解説 題名『送元二使安西』 「元二」は「元」が姓で、「二」は名ではなく兄弟の順番を示すもの。 この人が誰を指すのかはわかっていません。 「安西」は「安西都護府」、西域を統轄するために置かれた役所。 今の新疆ウイグル自治区のクチャ(庫車)付近にありました。 第1句「渭城朝雨浥軽塵」 第1句…「渭城」は「咸陽」のこと。 長安と渭水をはさんで北側にあります。 |cnm| rht| ibh| ayz| xbd| yrm| hbe| iqk| ysi| gfv| ffx| cwj| wiq| jol| cwe| jzq| shp| acu| isd| cst| kgm| wnl| cfd| qqb| wlf| rdu| kyv| vdc| dfn| fjt| vap| ogc| uht| utr| szw| qbg| igy| sly| wfg| uss| zhq| srf| hip| jje| wdq| qtw| lgr| tbd| ujy| esk|