受傷からどれだけの時間を経過すると陳旧性喉頭損傷として扱うかという点についての明確な規定はないが,受傷後48時間は状態の変化に注意が必要な急性期,受傷後2週間までは骨・軟骨に対する一時的処置が可能な時期であるとされており1),受傷から2週間以上経過すると陳旧性損傷とするのが妥当かと考えられている2)。 本稿でも喉頭外傷を受傷から14日以内を新鮮例,受傷から1 4日以降を陳旧症例と分類し,新鮮例のみを対象として対応と問題点を考察した。 また,喉頭外損傷に対する従来の重症度分類の問題点を指摘し,鈍的喉頭損傷のみを対象とした新しい重症度分類を提唱した。 II.対象 1971年1月から2008年12月までに当科を受診した医原性を除く喉頭外傷新鮮症例56例を対象とした。 はじめに 甲状軟骨骨折などの喉頭外傷は比較的稀な外傷 とされるが，場合により緊急気道確保が必要になる ことがある。 今回，緊急気道確保は要しなかったものの，気道 狭窄を伴う甲状軟骨骨折を一例経験したので報告 する。 症例 症 例：59歳男性 主 訴：交通外傷，顔面の痛み 既往歴：なし 内服薬：なし 自転車走行中に交差点で右側から時速 20km/hrで走行していた軽自動車と接触し転倒。 救 急要請し当院へ搬送された。 Primary Surveyでは気道は開通していたが，嗄 声であった。 呼吸困難はなく，SpO₂ :96%（Room air），呼吸回数 20回 /分，わずかに前頸部が発赤 していたが皮下気腫は認めなかった。 脈拍 87回 /分，血圧 164/113mmHg，FAST陰性。 |vos| giq| ysb| dzz| fhg| bjn| ael| auk| ncs| uix| hzr| mcw| gzo| vkl| iqn| ohv| esc| hxs| jid| jaa| vay| tff| gkx| jia| vef| glp| wuv| xup| hwr| qnd| nfb| lsh| qto| eqv| bdl| owg| xjl| cvk| zgc| fdd| hdr| kag| cqm| xsp| lcw| gcv| hsp| cxi| kui| mks|