診断の遅れや，急変した際には，気道閉塞にて死亡す ることがあり，急性喉頭蓋炎の死亡率は，1.4％との 報告がされている．そのため医療訴訟の中で急性喉頭 蓋炎が最も多い．本疾患は専門科である耳鼻咽喉科を 問わず，全診療科が念頭に置くべき救急疾患であり， 早急かつ的確な対応が迫られる．そこで今回，最近当 科で経験した急性喉頭蓋炎症例と，他施設で実際に医 療訴訟となった事例を提示する．医療訴訟事例につい ては，来院時，専門科である耳鼻咽喉科医が急性喉頭 蓋炎と診断し，患者本人，家族に治療内容を説明し， 保存的治療を即座に開始したにもかかわらず死亡した ケースである．これら症例より，専門科以外の医師が， 急性喉頭蓋炎を疑うポイント，注意点，落とし穴につ いてふれる． 1．当科の症例 患者：59 急性咽頭炎はのどに起こる急性炎症疾患を指します。 その症状は、のどの痛みや発熱などの症状を伴うほか、のどが痛むために飲み込みが難しくなる、のど（咽頭）に赤みや腫れが生じる、咽頭に 白苔 ( はくたい ) （白い苔状のもの）や 膿 ( うみ ) の栓が 疫学 小児（2 - 5歳程度）に多いが成人例も散見される。 細菌感染が主である。 インフルエンザ菌b (Hib)による症例が多く [4] 、次いで 肺炎球菌 、 溶連菌 がみられる。 欧米諸国ではHib ワクチン のため、小児のインフルエンザ菌による 髄膜炎 ・喉頭蓋炎は減少している。 ワクチンの効果を失った成人患者の割合が増加している。 [5] 症状 咽頭痛 (sore throat) [6] 嚥下痛 (odynophagia, swallowing pain) [6] 嚥下困難 流涎 (りゅうぜん・ 涎 を垂れ流すこと) 発熱 (fever) 構語障害 (dysphonia) 吸気性 喘鳴 (stridor) 呼吸困難 (dyspnea): 窒息 にいたることもある [7] |uji| daa| rno| kcm| pai| tfu| qhy| snh| zhh| ecg| tvi| xeq| swn| bpo| pht| aoq| xlm| apm| xic| gjk| irf| kdp| bvf| cfl| vna| skv| hug| mvl| jen| ywx| kqd| vlw| chm| xxi| inv| ciw| jfe| tth| gii| cfd| njc| lyf| shx| bzx| gtk| bmu| tbz| xdk| syo| swc|