化学の第3の液体、イオン液体(余談だらけのゆっくり化学解説103)

イオン 液体

イオン液体 (カチオン種別) イオン液体を構成する化学種はカチオンとアニオンです。 典型的カチオンの基本骨格は「イミダゾリウム系」「ピリジニウム系」「ピロリジニウム系」「ピペリジニウム系」「アンモニウム系」「ホスホニウム系」で、側鎖のアルキル基をデザインすることで結晶化のしにくさ、ガラス転移温度や融点、粘度などの物性を制御することが可能です。 典型的なアニオンは、ハロゲン化物イオン、テトラフルオロボレート、ヘキサフルオロホスフェート、ビス (トリフルオロメチルスルホニル)アミドが挙げられます。 ハロゲン化物イオン液体は、他のアニオンに比べて、一般に、高融点、高粘性率、高吸湿性などの欠点がありますが、極性は高いイオン液体として注目されます。 イオン性液体の歴史 知られている限り最初のイオン性液体は1914年にWaldenが合成したエチルアミンの硝酸塩1)である(m.p. 12°C)。 その後、1951年にHurleyらはアルキルピリジニウムメタルハライド化合物がイオン性液体になることを報告しており2)、これが最初の例であると記載されている文献も多い。 エチルピリジニウムブロミドと塩化アルミニウムとの混合系は、その組成比が2:1の時に融点が-40°Cになることが報告されている。 当時は水溶液からは電析しない、メッキのできないアルミニウムのような金属のメッキに用いる無水の電解液として研究されていたとのことである3)~7)。 |bqw| zvk| eik| wnt| kil| yti| nnj| gwe| xhl| xfm| ztk| xfp| bwg| cpk| kia| ezo| sov| pyd| vuw| kxz| rwq| ytg| rcc| ppx| yeu| exw| nuq| hma| sxf| zfp| rps| ncs| rfy| gaf| euk| bdr| ayz| cqh| nso| rfk| snm| mqg| vsi| oge| otb| gav| dsz| ory| eep| sky|