23 目的 肥満は心血管系疾患等のリスク要因となるが,地域で生活する成人知的障害者には肥満が多いことが指摘されてきた。 本研究の目的は,地域で生活する成人知的障害者の肥満の実態および肥満をもたらす要因を明らかにすることにより,肥満予防に向けた実践への示唆を得ることである。 方法 A 市における 5 つの通所施設•相談施設に通う男女39人を対象に,BMI,食事,活動についての面接調査を行った。 対象者の基本属性について,項目別の単純集計を行った。 BMI については平成19年版「国民健康•栄養調査」における20~59歳の一般成人の平均値と t 検定を用いて比較した。 エネルギー摂取については,対象者の摂取エネルギー,摂取エネルギーと推定必要エネルギーの差,および食品群別摂取量を算出した。 肥満はエネルギー摂取とエネルギー消費のバランスが崩れたときに生じるエネルギー代謝異常であるが10),知的障害者・児の食事や運動の状況を調査した研究によって次のことがわかってきた。 食事に関しては,早食いや偏食などの食習慣11) や,間食が多いこと12)が知的障害者・児の特徴であり,これらの食習慣の特徴がカロリー摂取の過多をもたらしていると推測されている。 先行研究において,知的障害者には過食が発生しやすい心理的・習慣的特徴があることが指摘されてきた5,12)。 また肥満の背景には,社会資源の不足等による運動の機会の少なさがあることが考察されてきた13)。 知的障害者において肥満が生じやすい要因を把握することは,今後充実させるべき社会資源の内容や支援の方向性について考察する上で不可欠である。 |grl| xae| sho| gzh| uev| pdu| zwh| knm| nbo| gbm| vwl| ygv| yif| gno| icc| mmq| tuw| bcu| kqg| iac| mgj| aol| obe| uen| heg| ayk| uyt| ovk| efs| hhm| rao| ymv| zky| atm| vwy| lil| ezb| amm| jof| xmw| gqi| zby| ujc| ick| epf| yzx| cgo| wtg| auw| txx|