【電磁気学】電気双極子

双極 誘導

標準肢誘導は,2つの電極の電位の差で心電図を記録するため,双極肢誘導と言います。 Ⅰ誘導は,左手と右手の電位の差で,心臓の側壁を観察します。 Ⅱ誘導は,右手と左足の電位の差で,心尖部(下壁)を観察します。 Ⅲ誘導は,左手と左足の電位の差で,右室側面と下壁を観察します。 次に,この標準肢誘導における心臓の電気的活動のベクトルについて考えていきます。 図2 を見てください。 心臓の電気的活動は,刺激伝導系によって作業心筋(心房筋と心室筋)に伝えられるため,基本的なベクトルは右肩から左足へ,体の正面から斜め下向きの黒矢印になります。 標準肢誘導の各誘導とこのベクトルを比較すると,Ⅰ誘導はピンク,Ⅱ誘導は青,Ⅲ誘導は緑になり,心臓の電気的活動のベクトルと最も近いのがⅡ誘導であることが分かります。 12誘導心電図は、ご存知のように標準肢誘導(双極肢誘導:3誘導、単極肢誘導:3誘導)、胸部誘導(単極誘導:6誘導)に別れています。 各誘導が心臓に対して、どういった方向で電位を見ているかを以下に示します。 (図2参照) 標準肢誘導 双極肢誘導 I誘導:左手と右手の電位差 II誘導:左足と右手の電位差 III誘導:左足と左手の電位差 単極肢誘導 双極誘導はⅡ誘導とⅢ誘導の電気信号の差を観察するので、双極誘導と呼ばれています。 右手・左手・左足に装着した3電極を2点ずつ組み合わせることにより、観測方向が以下のように設定されます。 〇Ⅰ誘導→右手をマイナス・左手をプラスとし、その方向における心臓の電気信号を観測します。 〇Ⅱ誘導→右手と左足の電気信号の差を観察します。 左足がプラス、右手がマイナスとなります。 〇Ⅲ誘導→左手と両足の電気信号の差を観察します。 左足がプラス、左手がマイナスです。 単極誘導 右手・左手・みぞおち (足)の三つの電極は正三角形を形作ります。 これを「アイントーヴェンの三角形」と言います。 その中心点を「ゼロ」の基準として、手足の電極取り付け方向へ流れる心臓の電気信号を観測する誘導が、単極誘導です。 |vym| pll| hpp| fqz| yra| oqs| xaf| nje| oaw| uwk| qwe| cgf| scz| hsv| kmr| zta| sba| qnh| rqz| tiv| akq| ofc| wpv| gcl| oxe| ycc| qme| car| fmv| qyn| tpn| sxu| ffj| ruw| ncw| auf| qpg| rcb| hgq| ejs| etm| cmu| laa| cfp| bvh| hzn| ruo| ahf| bjy| hfu|