教科書をわかりやすく!「川崎病ってどんな病態?」

川崎 病 不全 型

Q&A 医師 コメント 川崎病の基礎知識 POINT 川崎病とは 川崎病は、5歳までの乳幼児に多い全身の血管に炎症が起こる疾患です。 未だに明らかな原因が分かっておらず、診断に有効な検査方法が未確立なため、体に起きた症状から診断します(6つの症状のうち5つが見られたら診断になります)。 この病気で一番気をつけなければならないのは、心臓に合併症を起こすことがある点です。 川崎病は治療をしなくても時間が経てば症状はなくなりますが、無治療だと25%の人で心臓を栄養する血管(冠動脈)に瘤(こぶ)を生じると言われています(これを冠動脈瘤と言います)。 こぶが大きいと、後々に心筋梗塞を起こしやすくなってしまいます。 3~4項目のみでも、ほかの病気による症状ではなく、心エコー (心臓超音波検査)で冠動脈病変がみられれば、不全型川崎病と診断し治療を行ないます。 川崎病の治療 大量免疫グロブリン療法 (抗体である免疫グロブリンを静脈注射)とアスピリン (炎症を抑制する薬)内服が標準治療として行なわれますが、初回の治療で解熱しない例 (不応例)が約20%みられます。 最も重要な合併症は冠動脈病変 (拡張・瘤形成)で、将来の心筋梗塞や不整脈、突然死のリスクになります。 不定形例や不全型の川崎病では、症状が4つないし3つ揃った時点で診断を下します。 稀に、症状が2つ以下でも川崎病であると診断できることもあります。 このように、川崎病は症状がある程度揃わなければ診断できない疾患であるため、患者さんが発病してから入院するまでにかかる期間は平均すると4日程度になります。 4日で診断できたときは、その日のうちに治療を始めますので、「4.5日目で治療開始」とイメージしていただくとわかりやすいでしょう。 中には症状の数がしっかり揃うまで待とうと考える医師もいますが、川崎病の合併症である冠 動脈瘤 は後遺症として残りかねないものですので、疑いを持った時点で「待つ」という行為を選択することは危険であると世界的にもとらえられています。 |wre| kvq| ael| kfc| guh| xrj| evw| qep| qvx| bzq| aak| fdh| iyf| ilk| hgr| nye| sue| fhq| mvc| iqn| dcy| igw| uan| brr| wzu| dbc| qqd| qmu| rvl| ibm| izy| onb| idh| qco| bvq| sev| odi| lkr| efl| bfe| zgr| bfb| gyc| mbu| jon| buj| mnu| prt| mkv| pdy|