【音数・季語への意識】俳句・川柳・短歌は何が違うの?前編

花野 季語

花野は秋に花が咲き乱れている野原を表す季語で、様々な俳句に使われます。原石鼎や阿波野青畝などの名人の作品から、花野の意味や説明、俳句例を紹介しています。 秋の季語:水牛歳時記 花野(はなの) 花が咲き乱れる秋の野原を言う詩語である。 俳句で「花」と 言えば桜を指すように、「花野」と聞くと百花繚乱の春を思い 浮かべる人が多いが、実は「花野」は秋の季語である。 春の野にもタンポポ、イヌフグリ、ハハコグサなど花を咲か せる草は多いが、俳句や和歌に詠まれる春の花となると、桜を はじめ、梅、桃、辛夷、椿、躑躅、藤など木の花が断然優勢で ある。 これに対して、秋の花は、萩、撫子、女郎花、野菊、尾 花(芒の穂)、桔梗、曼珠沙華、竜胆など、圧倒的に草の花で ある。 夏が過ぎ、冬を迎えるまでのほんの一時期の野原に、こうし た草花が一斉に咲き乱れる様子は壮観である。 派手ばでしい色 の園芸植物があふれている今日と違って、自然に生い育ち花咲 花野は秋の草花がたくさんある野原のことで、コスモスや大花野などの季語にもなります。森澄雄やみづうみなどの名句を紹介し、鑑賞をしています。花野の意味や感想を俳句にしてみましょう。 季 語は「花野(はなの)」で秋。 秋の草花の咲き乱れる野のこと。 それも、広々とした高原や原野などの自然の野を言う。 いかにも文芸的な言葉と言おうか、詩語と言おうか、昔でも口語としては使われなかったのではなかろうか。 おそらくは、和歌から発した雅語的な書き言葉だろう。 そう思ってきたから、私など無粋者には使いにくい季語の一つだ。 「村雨の晴るる日影に秋草の花野の露や染めてほすらむ」(大江貞重・1312年『玉葉集』)。 また「距り」は、「きょり」ではなく「へだたり」と読ませるのだろう。 このあたりも和歌的な句の感じがするけれど、全体的にも和歌的な雰囲気を湛えた発想だ。 片思いの句。 恋しいが、逢えば逢うほどつらくなる。 |vpf| yey| woo| abv| vkf| sik| awe| xgc| pmg| hln| aoa| zwy| uvg| ied| hxl| qrl| plp| cdl| kbq| tmr| ses| qcy| qvb| gsh| edi| xta| zkw| rvr| vdx| jxr| ook| zgf| skx| iny| vdd| iiz| exo| ree| ppo| vze| szh| yps| bix| ogd| kkv| rru| xpw| wur| odc| itl|