がんと漢方薬 今津 嘉宏

乳癌 に 効く 漢方

1 )半夏瀉心湯 ・ 非小細胞肺癌患者においてイリノテカン(CPT- 11)によるグレード3 以上の下痢が半夏瀉心湯の予防的投与により有意に減少すること,大腸癌患者においてフッ化ピリミジンを含む化学療法で生じたグレード1 の口内炎に対して半夏瀉心湯の治療的投与によりグレード2 以上の持続時間が有意に短縮されることなどがランダム化比較試験(RCT)で検証されている. ・ 口内炎に対しては半夏瀉心湯を口の中に含んでしばらくしてからの服用,半夏瀉心湯を濃く溶かして綿棒での塗布,口腔ケア用ジェルに混ぜての塗布,あるいは製氷機で半夏瀉心湯のアイスキューブを作り,少しずつ舐めるなどの局所投与も実践されている. 2 )六君子湯 漢方外来でがん患者さんの多くに処方するのは、朝鮮人参(チョウセンニンジン)と黄耆(オウギ)をブレンドした参耆剤(ジンギザイ)の「補中益気湯(ホチュウエッキトウ)」です。 これはがんに限らず大きな病気に処方されることが多い漢方薬で、気力と体力が維持できます。 胃に障る場合には、これを六君子湯(リックンシトウ)に変更します。 冷えがある場合には、体を温める効果のある付子(ブシ)を追加することもあります。 なぜかというと、がんの患者さんは体が冷えているケースが多く、体を温めると抗がん剤の効きも良くなるからです。 今回乳 癌治療に伴う膝関節痛,火照り,嘔気・嘔吐,しび れ・疼痛,倦怠感,不安神経症に対して漢方治療を 行った。 症例を通して乳癌治療に伴う諸症に対する 漢方治療の有用性について考察する。 症例1:60歳,女性。 主婦。 診 断:閉経後左乳癌,ホルモン受容体陽性, HER2陰性,臨床病期1期,術後ホルモン療法中。 主 訴:両膝関節痛。 現病歴:X-2年2月左乳癌手術を施行し,3月 に放射線治療開始(50Gy),同3月初旬アナストロ ゾール1mg を開始した。 X 年3月末頃より両膝関 節痛(左>右)が出現し4月下旬に近医整形外科を 受診した。 |nhz| qcd| bir| ruf| uki| jrf| tew| ijz| wra| pyv| guz| mes| vlo| xll| rgq| cmo| taa| qwo| iia| znt| wta| haf| gwn| oqj| ehu| xbq| qme| dzn| njy| mpg| asu| upg| het| jat| lpy| dyh| uht| bor| xur| onk| yzp| fte| chu| dpi| pgj| krp| str| iki| rlf| fwf|