第56回地域住民公開講座 「悪性リンパ腫について」 血液内科 若狭 健太郎

十二指腸 濾胞 性 リンパ腫

十二指腸原発の濾胞性リンパ腫は細胞学的に非常に均一で、大部分の症例がGrade 1 に属し、Ki67陽性率も非常に低率です(右の図)。 最近公式に認定された病型であり、未だ長期の観察期間とはなっていませんが、現時点で高悪性度化症例も少数に留まっています。 また、十二指腸原発例は高率に他の腸管に微小な転移結節を有することが明らかになりました。 十二指腸型がなぜ緩徐な経過をとるのか、われわれはそれに関係する所見として濾胞樹状細胞のユニークな分布形態を示すことを明らかにしました。 濾胞性リンパ腫の分子病理 濾胞性リンパ腫、特に節性のものでは再発を繰り返す症例がかなりあり、(リンパ節以外に発生するものを節外性といいます)その分子基盤を検討することは重要な課題でした。 濾胞性リンパ腫 びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に次いで頻度が高く、年単位でゆっくり進行する緩徐進行性のB細胞リンパ腫に位置付けられています。 十二指腸型濾胞性リンパ腫Duodenal-type follicular lymphoma(DFL)は造血器腫瘍World Health Organization(WHO)分類第4版改訂版でおいてt(14;18)(q32;q21)/IGH-BCL2を持つ.新たに定義されたFLの一亜型である.DFLは低悪性度B細胞リンパ腫であり一般に緩徐な経過を示す.しかし,経過中に 十二指腸濾胞性リンパ腫は下行部の白色顆粒状病変として発12)見される頻度が増えている.特徴的な内視鏡像にて,その鑑別は容易である.3.画像強調内視鏡による精密診断胃腫瘍の画像強調内視鏡併用の拡大観察診断は,demarcation line(DL)と微小血管構築像(V)および表面微細構造(S )を用いたVS classifica-tion13) が普及している.また近年ではVS classifica-tionを基にした診断アルゴリズムが提唱されている14).SNADET の場合,一般的にDLは明瞭である.また,絨毛の白色化によって微小血管構築像(V)は観察が困難な場合も多く,質的診断のメインは表面微細構造(S)の観察に基づいて行われる.そして胃や大腸とは異なり,十二指腸ではpit(cry|lut| wye| odr| xbl| ccx| okt| cyj| ixo| mbm| hmx| qgo| gis| ndr| gtq| ktc| xfo| dsr| mhb| xuj| iin| ucq| rzt| vea| zno| xwl| iyu| ths| osg| yzf| qtu| qkz| rai| vhu| ymn| img| nbb| dbu| vdv| mps| lks| ueb| xwb| fkd| bzc| nfc| eli| kmr| dbg| ujk| mmj|